2020年1月11日、日生劇場にてミュージカル『フランケンシュタイン』を観劇。 ゴシック小説のアダプテーションです。この公演の面白いところは、メインキャスト6名が1幕と2幕で別の役を演じるという試みです。例えば役Aと役Bは別人だけれど、それを演じる役者の身体は同一である、ということを念頭に置いて観ると、要所要所で「この役が殺されたのはあの役への復讐にもなるのではないか」「この役への批判的な台詞は発話者自身への皮肉にも聞こえるのではないか」といった見方も可能になり、劇の見え方が変わりました。 今回観た『フランケンシュタイン』は、以前観たミュージカル『Jack the Ripper』や『Jekyll & Hyde』と雰囲気が似ていると思いました。いずれも韓国のプロダクションという共通点のためかもしれませんし、19世紀のイギリスを題材にしているという共通点のためかもしれません。ミュージカルの題材になりやすいテーマや時代背景は何か?共通点があるのではないか?と最近考えています。これからも色々な作品を観て、この問いを検証してみたいです。