このブログを見てくれてありがとうございます。Rena Endoです。日本に住みながら、イギリスの大学院の博士課程(ディスタンスラーニングコース)に所属しています。 It's Rena Endo, living in Japan but attending a British university by distance learning. Research / Activity イギリス演劇を研究する大学院生・大学講師として、劇場と教室を繋ぐ存在になりたいです。その目標のための、学会発表や論文投稿、劇場でのレクチャーについて、お知らせや報告をしていきます。 I'm a PhD student studying the English drama and a Japanese theatre industry. I also teach at universities. My ambition is to be active at a classroom and at a theatre; I encourage students to enjoy stage productions (in addition to studying by turning a page), and I give academic (but not-too-formal) lectures to theatre enthusiasts at a theatre. I write about such activities in this blog. Theatre イギリス演劇以外にも、色々なジャンルの舞台芸術を鑑賞することが好きです。観劇の感想を投稿していきます。日本語と英語の両方で書いていくので、英語圏の友人にも読んでもらえたら嬉しいです。日本にはこんな舞台作品があるんだよ!と伝えたいです。 I enjoy seeing various kinds of theatre productions. When I see a performance, I write about what I see and how I think about it. The posts are written both in Japanese and in English, so I...
2026年9月19日、吉祥寺シアターにて『冬物語』を観劇(2時間30分、休憩込み)。 演劇集団円×中屋敷法仁によるシェイクスピアのロマンス劇という共通点のため、2023年の 『ペリクリーズ』 を思い出す上演でした。これは、似ているから新鮮味がないというのではなく、似たものを両方見たからこそ、シェイクスピアが『ペリクリーズ』でも『冬物語』でも(もしかしたら他の作品も含めて)描きたかった共通のテーマを感じ取れたと思います。 例えば『冬物語』における、主人公を手助けする羊飼いたち、「時」の存在、家族が生きていたと気付き始めて心を乱すレオンティーズ、再会の場面での音楽の役割などは、『ペリクリーズ』における漁師たち、ガワーという語り手、同様に心を乱すペリクリーズ、サイサが息を吹き返す時やマリーナと再会する時の音楽、といった要素と呼応します。それらの並列を通して、私が思うシェイクスピア(のロマンス劇)的なテーマは、一つには語り手の口を借りたり音楽を用いたりして観客の想像力をかき立てること、そしてもう一つは登場人物がそう信じればそれが真実になるということだと思いました(後者も想像力と言えばそうですね)。ハーマイオニの石像が動き出す場面など、文字で追うだけでは滑稽にも見える種明かしですが、レオンティーズたちが「今にも動き出しそうだ」と心からそう言って、それが本当に動き出し、レオンティーズがやっとハーマイオニの手に触れる、という場面だから観客も感動するのだと思いました。 作品のジャンルによって程度の差はあるものの、演劇というメディア自体、想像力を必要とするものです。そのことを、教わるのではなく、観劇を通して実感できてよかったです。