このブログを見てくれてありがとうございます。Rena Endoです。日本に住みながら、イギリスの大学院の博士課程(ディスタンスラーニングコース)に所属しています。 It's Rena Endo, living in Japan but attending a British university by distance learning. Research / Activity イギリス演劇を研究する大学院生・大学講師として、劇場と教室を繋ぐ存在になりたいです。その目標のための、学会発表や論文投稿、劇場でのレクチャーについて、お知らせや報告をしていきます。 I'm a PhD student studying the English drama and a Japanese theatre industry. I also teach at universities. My ambition is to be active at a classroom and at a theatre; I encourage students to enjoy stage productions (in addition to studying by turning a page), and I give academic (but not-too-formal) lectures to theatre enthusiasts at a theatre. I write about such activities in this blog. Theatre イギリス演劇以外にも、色々なジャンルの舞台芸術を鑑賞することが好きです。観劇の感想を投稿していきます。日本語と英語の両方で書いていくので、英語圏の友人にも読んでもらえたら嬉しいです。日本にはこんな舞台作品があるんだよ!と伝えたいです。 I enjoy seeing various kinds of theatre productions. When I see a performance, I write about what I see and how I think about it. The posts are written both in Japanese and in English, so I...
2026年10月9日、あうるすぽっとにて劇団昴の『チャリング・クロス街84番地』を観劇(2時間5分、休憩込み)。 イギリスの古書店と、その客でアメリカに住む作家との間の、手紙のやりとりを描いた物語でした。舞台は20世紀半ばで、インターネットなどもなく、コミュニケーションには時間がかかる時代です。しかし、登場人物たちが相手からの手紙や注文した本を待つ時間は、相手のことを思う時間であり、あたたかいものに見えました。実際、作家は古書店で働く人たちのために時々プレゼントを贈ったり、古書店の方は注文の品以外にも相手が気に入りそうな本を選んだりしていましたが、それらは「これを贈ったら喜んでくれるか」「こういうものの方が気に入るかも」などと相手の顔を想像する時間です。私はそこにあたたかさを感じたのだと思います。 現代は技術の進歩もあり便利な時代です。しかし、人々の生活のペースが速く、コミュニケーションにかける時間も短くなっているように思います(送受信といった実際のやりとりの時間も、相手のことを考えるといった心理面での時間も、両方です)。この作品は、観劇したり読んだりする人の世代や生活スタイルによって見え方が異なるのかもしれません。アナログな時代を「優しい時代だった」と懐かしんだり、時間がかかることを「面倒くさい」と思ったり、逆に新鮮で面白いと感じる人もいるかもしれません。私はこの作品のアナログなところを好きだと思いましたが、それは舞台上演(生の演劇)というそれ自体アナログなメディアに興味関心を持っているからだと思います。 そういった意味で、時代の流れ、人々の変化、自分の内面にある「なぜ?」と向き合うきっかけをくれた、素敵な作品でした。