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Showing posts from August, 2019

Towards Zero at Genesian Theatre

2019年8月31日、シドニーのGenesian Theatreにて『Towards Zero』を観劇。 アガサ・クリスティーの小説を舞台化したものでした。劇場のロビーから既にクリスティーの小説にありそうな雰囲気で引き込まれました。 小説と比べて登場人物の数が減っていたので、謎解きもコンパクトになっていました。原作を読んでいたので少し物足りない気はしましたが、一つのアダプテーションとして見るなら面白かったです。 シドニーにて観劇、これで終わり!7本も観られて満足です。

Life of Galileo at Belvoir Theatre

2019年8月31日、シドニーのBelvoir Theatreにて『Life of Galileo』を観劇。 六角形の舞台を観客が360°囲う形の劇場でした。劇場の形とマッチした作品・演出だったと思います。ガリレオが宇宙体系について語る時、天井から星が吊るされる演出だったのですが、それを全方面から見る観客はまるで宇宙から眺めているような感覚でした。 時代背景に興味があって観ようと思ったものですが、よく考えてみると、17世紀前半のイタリアのガリレオについて、20世紀のドイツのブレヒトが書いた戯曲を、21世紀にオーストラリアで観るとは、複雑な体験をしたと思います。

The Last Wife at Ensemble Theatre

2019年8月30日、シドニーのEnsemble Theatreにて『The Last Wife』を観劇。 ヘンリー八世の最後の妻、キャサリン・パーにスポットを当てた作品です。史実をもとにした作品なので堅い感じなのかなと思っていたら、"Too many Catherines"のような際どいジョークにも観客が笑っていたので驚きました。 キャサリンの他の登場人物は、ヘンリー八世、メアリー、エリザベス、エドワード、そしてキャサリンの(元)恋人のトマス・シーモアです。王家の話ではありますが、妻と夫、親と子などの人物関係を見ると家庭悲劇(喜劇?)のようにも見えました。腹違いの姉弟、新しい継母、その恋人など、演劇化したら観客の興味を引きそうな要素がたくさんあるから面白かったのかも。 そういえば音楽も、衣装も、小道具も、古典的なものと現代的なものが両方取り込まれていたのですが、王族としての公的な場面と、父・妻・娘のような私的な場面とで使い分けていたのかもしれません。登場人物はそれぞれケイト、ベス、エディー、トムのように短く呼ばれていたので、それも私的な雰囲気に繋がっているのかもしれません。 エディーがエドワード六世として即位したあたりでこの劇は終わるので、歴史的に面白くなるのはその先といった感じです。でもこの劇だけでも充分面白かった。チューダー王朝は、知れば知るほど興味深いです。

Avalanche: A Love Story at Roslyn Packer Theatre

2019年8月29日、シドニーのRoslyn Packer Theatreにて『Avalanche: A Love Story』を観劇。 初演の新作、今日が初日で、英語だから予習したいけれどウェブサイトであらすじを見るくらいしかできないかな、と思っていた作品です。行ってみたら、まさかの一人芝居でした!子役が二人登場しましたが、対話はなかったので、ほぼ一人芝居です。独白の台詞を聞き逃したら話についていけなくなってしまう、と焦ったのですが、実際は何とかなりました。一人芝居だけれど独りよがりにはならない、俳優の技量によって伝わったのかなと思います。90分間台詞を言い続けた主演のMaxine Peake氏、素晴らしかったです。 この作品はIVFがテーマのものだったので、観客の性別や年齢によって理解も好みも変わると思います。私も40歳くらいになってもう一度観たらまた違った感想を持つのかもしれません。 今の時点で、個人的に気に入った点は、舞台セットと演出でした。シンプルな白いセットがきれいで、それが崩れ落ちるシーンはまさにAvalancheを象徴しているようで良いと思いました。 初演の初日を目撃することができて嬉しいなと勝手ながら思っています。

West Side Story at Sydney Opera House

2019年8月28日、Sydney Opera Houseにて『West Side Story』を観劇。 聞いたことのある名曲の数々、わくわくしました。でも一番印象に残ったのは、歌よりもダンス。足は上がる、跳ぶ、キレッキレのダンスでした。 『ロミオとジュリエット』と比べると、登場人物は大人の数が減って若者の数が増えていますが、若さ=躍動感のイメージを見て取ることができる公演でした。 今回の『West Side Story』は街中に宣伝用のフラッグがあったので、街を挙げての上演かと思っていたのですが、意外と空席が目立っていたのは残念でした…。

Chicago at Capitol Theatre

2019年8月28日、シドニーのCapitol Theatreにて『Chicago』を観劇。 母から話を聞いていて、ずっと観たかったミュージカルに初めて行きました。 オーケストラ用のスペースが舞台の半分以上を占めていて、はけないアンサンブルの方々が待機する椅子も置いてあったので、演技に使えるエリアはそんなに広くありませんでした。それなのに大掛かりで豪華なミュージカルに見えたのは何故だろう?ジャズの雰囲気か、ヴォードヴィリアンの登場人物が魅せる歌やダンスのためか、豪華な劇場で上演されているからか…。 良いものを観られたし、Box officeの人に「From Tokyo! ありがとう!」と言ってもらえて嬉しかったのもあり、来て良かったなと思いました。