Skip to main content

Posts

Showing posts from February, 2020

泣くロミオと怒るジュリエット@シアターコクーン

2020年2月15日、シアターコクーンにて『泣くロミオと怒るジュリエット』を観劇。 シェイクスピアのロミオとジュリエットはstar-crossed loversだけれど、『泣くロミオと怒るジュリエット』は人間の愛憎に巻き込まれた悲劇という感じがしました。後半のベンヴォーリオの存在が特にそうで、彼の名前がキャストの三番目にある理由も観劇後なら分かるような気がします。 周りの観客は泣いていたように思います。その理由は人それぞれだと思いますが、私にとっては、悲恋で涙を誘うというより、人間の痛々しさを目の当たりにして泣きたくなるような作品でした。すごいものを見てしまった、と思いました。 (反射してしまった写真しかなくてごめんなさい。)

天保十二年のシェイクスピア@日生劇場

2020年2月9日、日生劇場にて音楽劇『天保十二年のシェイクスピア』を観劇。 最初の曲、最初の歌詞の「もしもシェイクスピアがいなかったら文学博士になり損ねた英文学者がずいぶん出ただろう」から心を持っていかれました。 シェイクスピアの全戯曲が散りばめられた作品です。特定の登場人物や場面を思わせる部分から、ふわっとした「シェイクスピアあるある」まで、どこを取っても面白いと思える絵巻物的な作品でした。シェイクスピア作品は「二面性」や「曖昧さ」がキーワードだと、知っているつもりではいましたが、作者・井上ひさしの目を通して今回改めて気付かされました。 もしも私が先生だったら、学生に見せたいな、なんて生意気なことを帰り道に考えてしまいました。