2020年2月9日、日生劇場にて音楽劇『天保十二年のシェイクスピア』を観劇。
最初の曲、最初の歌詞の「もしもシェイクスピアがいなかったら文学博士になり損ねた英文学者がずいぶん出ただろう」から心を持っていかれました。
シェイクスピアの全戯曲が散りばめられた作品です。特定の登場人物や場面を思わせる部分から、ふわっとした「シェイクスピアあるある」まで、どこを取っても面白いと思える絵巻物的な作品でした。シェイクスピア作品は「二面性」や「曖昧さ」がキーワードだと、知っているつもりではいましたが、作者・井上ひさしの目を通して今回改めて気付かされました。
もしも私が先生だったら、学生に見せたいな、なんて生意気なことを帰り道に考えてしまいました。