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Showing posts from June, 2024

オセロー@紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA

2024年6月29日、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて『オセロー』を観劇(3時間、休憩込み)。 イアーゴーの演技が良かったです。イアーゴーは、忠実なふりをしながら、周りの人物を自分の思い通りに動かす悪役です。見せかけと腹の底を上手く演じ分けていたと思います。あなたのためを思って…と言いながら裏切る姿は、ストレートに裏切るよりも悪質で、だからこそ悲劇としては面白くなるのだと思いました。 On 29 June 2024, I saw and heard Othello by William Shakespeare at Kinokuniya Southern Theatre Takashimaya in Tokyo. I liked Iago, who betrayed with pretending to be loyal. The actor who played Iago was good at playing such a two-sided role. This type of villainy is more evil than simple or straight villainy, but that makes the play more interesting as a tragedy.

マーヴィンズルーム@Pit昴

2024年6月9日、Pit昴にて『マーヴィンズルーム』を観劇(2時間15分、休憩込み)。 月並みな言い方かもしれませんが、幸せの形は人それぞれだという感想を持ちました。立場も性格も異なる姉妹が登場するのですが、それぞれ大変な思いをしながらも、自分の選択を後悔していないように見えたからです。 姉のベッシーは、病気の父と叔母を一人で介護し、自らも病魔におかされます。自分の病気に関しては怯える様子も見せますが、少なくとも介護に関しては、愛する人たちがいて幸せだと言っています。 妹のリーは、精神的に安定しない息子との関わり方に難しい思いをしているシングルマザーですが、苦労をしながらも、それは自分で選んだ道だと言っています。 ベッシーとリーの対比が鮮やかでした。だからこそ、そのような二人のやりとりは時々刺々しいですが、時には穏やかで、幸せは人それぞれなのだという感想に繋がりました。 On 9 June 2024, I saw and heard Marvin's Room by Scott McPherson at Pit Subaru in Tokyo. After seeing the play, I thought that what the happiness is depends on the person. That's because the two sisters in the play, who are in different situations, accept their own lives. One of them, Bessie, takes care of her father and her aunt in disease. Then she herself gets leukemia. However, she doesn't complain, and she even says she is happy because she has ones that she loves. The other sister, Lee, has difficulty facing her son, who is mentally unstable. Although she struggles, she says that...

ゴースト&レディ@四季劇場[秋]

2024年6月8日、四季劇場[秋]にて『ゴースト&レディ』を観劇(2時間50分、休憩込み)。以下、ネタバレ注意です。 漫画が原作のミュージカルで、物語は19世紀ロンドンのドルーリー・レーン劇場から始まります。始まり方も終わり方も、劇場の観客を劇中劇の観客に見立てるという構成でした。それなので、劇場での上演ならではの演出だと思いました。原作の漫画は読んでいないのですが、メディアの違いによる見え方の違いに興味を持ったので、漫画も読みたいと思いました。 (Caution: contains a spoiler.) On 8 June 2024, I saw and heard Ghost and Lady at Shiki Theatre Aki in Tokyo. It is a musical based on Japanese manga, and the story begins with the scene of The Theatre Royal Drury Lane. The main part of the play turned to be a play-within-a-play in the end, so it was metatheatrical. I thought it was possible when it was performed on a stage, not when it was read on a page. I haven't read the manga, but I'd like to read so that I can enjoy the difference between the two types of media. 日付入りのパネルは撮りたくなりますね。 原作者によるパネルです。 開演前は写真撮影OKでした。 お天気にも恵まれ、観劇前後のお散歩も楽しかったです。

イエローヘルメッツ公演のお知らせ&講演のお知らせ

シェイクスピア作品上演企画「イエローヘルメッツ」が、今年の夏も公演を行います。今年の作品はロマンス劇『シンベリン』です! 公演概要 イエローヘルメッツ vol.3『シンベリン』 ・プレビュー公演@キラリ☆ふじみ  2024年8月25日(日) ・東京公演@すみだパークシアター倉  2024年8月28日(水)~9月1日(日) ・神奈川公演@かなっくホール  2024年9月6日(金)~9月8日(日) ☆本日、6月1日(土)よりチケット販売開始です。  詳細、チケットご購入は こちらから そして、8月29日(木)13:00の公演終了後に行うイエローヘルメッツ解剖講座にて、今年も講師を務めます。シェイクスピアの『シンベリン』の小田島雄志訳と、山崎清介さんによる『シンベリン』の脚本を比較し、イエローヘルメッツがつくる「難しすぎず簡単すぎないシェイクスピア」を解説していきます。ぜひご参加ください。 他にも、稽古場見学、プレビュー公演(&バックステージツアー)、公開ゲネプロ、舞台で素潜りシェイクスピア(ワークショップ)といった機会もございます。詳細はチラシ画像をご覧ください。 どうぞよろしくお願いいたします。