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ゴースト&レディ@四季劇場[秋]

2024年6月8日、四季劇場[秋]にて『ゴースト&レディ』を観劇(2時間50分、休憩込み)。以下、ネタバレ注意です。
漫画が原作のミュージカルで、物語は19世紀ロンドンのドルーリー・レーン劇場から始まります。始まり方も終わり方も、劇場の観客を劇中劇の観客に見立てるという構成でした。それなので、劇場での上演ならではの演出だと思いました。原作の漫画は読んでいないのですが、メディアの違いによる見え方の違いに興味を持ったので、漫画も読みたいと思いました。

(Caution: contains a spoiler.)
On 8 June 2024, I saw and heard Ghost and Lady at Shiki Theatre Aki in Tokyo.
It is a musical based on Japanese manga, and the story begins with the scene of The Theatre Royal Drury Lane. The main part of the play turned to be a play-within-a-play in the end, so it was metatheatrical. I thought it was possible when it was performed on a stage, not when it was read on a page. I haven't read the manga, but I'd like to read so that I can enjoy the difference between the two types of media.


日付入りのパネルは撮りたくなりますね。

原作者によるパネルです。

開演前は写真撮影OKでした。

お天気にも恵まれ、観劇前後のお散歩も楽しかったです。


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The Shakespeare Memorial Room

大学院のウェルカムウィークに参加するため、バーミンガムに来ています。セッションの合間にフリータイムがあり、その時間を利用して、バーミンガム図書館という公共の図書館を訪れました。そこにはシェイクスピア・コレクションとシェイクスピア・メモリアル・ルームがあるため、行ってみたいとずっと思っていました。 コレクションには、シェイクスピアの本、上演のポスター、写真など100,000点以上のアイテムが所蔵されているそうですが、いくつかのアイテムを見るためには予約が必要とのこと。今回私は研究者というより観光客目線で訪れたので、コレクションにはアクセスせず、一般公開されているメモリアル・ルームのみ見てきました。それだけでも面白かったです。 まず、メモリアル・ルームは図書館の9階にあるのですが、そこに向かうエレベーターの中では『マクベス』の魔女の台詞が流れていました。Fair is foul and foul is fairの部分です。有名な台詞なので流したい気持ちは分かりますが、暗いエレベーターの中で聞こえるとびっくりしました(笑) そしていよいよメモリアル・ルームへ。意外と小さい部屋で、ハイライトを簡潔に紹介し、ピンポイントで見たい所蔵品があれば予約してねという入口として位置付けられる部屋だと思いました。それでも、紹介の文が書かれたパネルは読み応えがあるものでした。コレクションとメモリアル・ルームの紹介に始まり、公共図書館として一般に開かれてきたこと、フォリオの紹介、シェイクスピアの私生活とキャリア、アイコンとしてのシェイクスピアなど色々書かれていました。その他にも、美術、印刷、言葉、音楽、そして上演といった視点からのシェイクスピアについてのパネルがあり、シェイクスピアを楽しむ人がどの角度から楽しんでも良いのだなという幅広さを感じました。 ハイライトとして紹介されていたものの中に、1972年8月に日生劇場で上演された『ハムレット』のポスターがあり、日本でのシェイクスピアの人気(それをイギリスのコレクションが知っていること)を実感しました。 また、メモリアル・ルームの雰囲気も素敵で、ワシントンDCにあるフォルジャー・シェイクスピア・ライブラリーと似ていると思いました。 メモリアル・ルームを見る前後に、9階からバーミンガムの景色を一望できました✨ I visited the Libr...

自己紹介 / Introducing myself

このブログを見てくれてありがとうございます。Rena Endoです。日本に住みながら、イギリスの大学院の博士課程(ディスタンスラーニングコース)に所属しています。 It's Rena Endo, living in Japan but attending a British university by distance learning. Research / Activity イギリス演劇を研究する大学院生・大学講師として、劇場と教室を繋ぐ存在になりたいです。その目標のための、学会発表や論文投稿、劇場でのレクチャーについて、お知らせや報告をしていきます。 I'm a PhD student studying the English drama and a Japanese theatre industry. I also teach at universities. My ambition is to be active at a classroom and at a theatre; I encourage students to enjoy stage productions (in addition to studying by turning a page), and I give academic (but not-too-formal) lectures to theatre enthusiasts at a theatre. I write about such activities in this blog. Theatre イギリス演劇以外にも、色々なジャンルの舞台芸術を鑑賞することが好きです。観劇の感想を投稿していきます。日本語と英語の両方で書いていくので、英語圏の友人にも読んでもらえたら嬉しいです。日本にはこんな舞台作品があるんだよ!と伝えたいです。 I enjoy seeing various kinds of theatre productions. When I see a performance, I write about what I see and how I think about it. The posts are written both in Japanese and in English, so I...

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