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Showing posts from February, 2022

Les Misérables at Sondheim Theatre

2022年2月13日、Sondheim Theatreにて Les Misérables を観劇(2時間55分、休憩込み)。日本では「レミゼ」として知られるミュージカルですが、イギリスでは"Les Miz"と略されることもあるようです。 レミゼを観るのは3回目で、ロンドンで観るのは2回目でした。前回と劇場名が変わっていて驚きました。公演プログラムによると、Queen's Theatreとして知られていた劇場が、休館期間を挟んで2019年12月にSondheim Theatreとして再オープンしたそうです。 日本のレミゼとの大きな違いは、主要キャストを演じる役者が各役1人ずつということです。日本では3~4名が日替わりで出演しているので、イギリス版のキャストのバイタリティーに驚きました。1週間に8公演も出演しているとは思えないほどの歌声を聴かせてくれました。 On 13 February 2022, I saw and heard a musical Les Misérables at Sondheim Theatre. It was my third time to see and hear the musical. The first time was in Tokyo, and the second time was at Queen's Theatre, London. This time, I was surprised to know that the name of the theatre had changed after its renovation.  I found a difference between the West End version and the Japanese version: each of the main character has one actor in the West End version, while the Japanese version has triple- or quadruple-casting. In the West End version, the actors' singing was so powerful that I couldn...

Phantom of the Opera at Her Majesty's Theatre

2022年2月12日、Her Majesty's Theatreにて Phantom of the Opera を観劇(2時間35分、休憩込み)。 アンドリュー・ロイド・ウェバーの名曲の数々には驚かされます。「(曲は知っていたけれど)この曲も『オペラ座の怪人』の曲だったんだ!」となる曲がいくつかありました。楽曲を楽しみながら、あっという間の2時間半でした。 『オペラ座の怪人』にはオペラやバレエも含まれるので、ミュージカルの枠にとらわれない総合芸術だと思いました。そのため役者に要求される技術は他のミュージカルと比べて多岐にわたり、難しいものだと想像します。特にクリスティーヌ、怪人、ラウル、カルロッタの歌声やアンサンブルのダンスが素晴らしかったです。 On 12 February 2022, I saw and heard a musical Phantom of the Opera at Her Majesty's Theatre. I enjoyed the great music by Andrew Lloyd Webber. The musical includes opera and ballet, so I think it's harder for actors of the musical to practice compared to those of other musicals. But they were great: especially singing by Christine, The Phantom, Raoul and Carlotta, and dancing by ensemble casts.

Much Ado About Nothing at Royal Shakespeare Theatre

2022年2月9日、Royal Shakespeare Theatreにて Much Ado About Nothing を観劇(3時間30分、休憩込み)。私にとって、大学時代に演じたこともある、思い入れのある作品です。 初日 私は初日に観劇するのが好きで、今回も初日のチケットを買いました。私はこの上演を世界で最初に目撃した、という気持ちになるからです。芝居は観客がいて成り立つ、とよく言われますが、その一部となって作品の誕生に立ち会えることを幸せに思います。 ドン・ペドロ アラゴンの領主のドン・ペドロという登場人物がいますが、この上演では女性化され、ドン・ペドラと名前も変えられていました。男性の役を女性の役に変えることは珍しくなく、昨年12月にサム・ワナメイカー・プレイハウスで観劇した『尺には尺を』の公爵を想起させるものでした。 2幕1場で、ドン・ペドロはヒアローという女性を口説きます(彼女に恋をしたクローディオの代わりとしてですが)。ドン・ペドロが女性化されると、女性が女性を口説く構図になります。今回の『から騒ぎ』は、同性を口説くことを良しとする世界観でした。多様性が問われるこの時代に合わせた演出かなと思いました。 マーガレットとアーシュラ 『から騒ぎ』には、マーガレットとアーシュラという2人の侍女が登場します。原作(台詞内)にはない試みですが、今回の公演パンフレットによると、マーガレットはヒアローの侍女、アーシュラはビアトリスの侍女というように役割分担がされていました。そうすると、マーガレットの方がアーシュラよりもヒアローに近い存在として見えてきます。そんなマーガレットが、知らなかったとはいえヒアローを陥れてしまうというプロットは、ヒアローの悲劇性を高めるものだと思いました。 原作との違いが多く、はじめは戸惑いましたが、視覚的にも聴覚的にも鮮やかで楽しめる上演でした! (Caution: this post includes the content of a production. If you're going to see the production, you might not want to read this post before you see it.) On 9 February 2022, I saw and heard Much A...