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The Mousetrap at St. Martin's Theatre

2021年9月16日、ロンドンのSt. Martin's TheatreにてThe Mousetrapを観劇(2時間20分、休憩込み)。史上最長のロングラン記録を持つ作品で、ロンドンで絶対に観たいと思っていた公演の一つです。
以前、日本語での上演を日本で見たことがありますが、今回観劇したものは、登場人物の動きや舞台セットなど細部まで似ていたことが面白いと思いました。演出家の趣味が似ていたのか、ト書きで細かく指示されているからなのか、分かりませんが、興味深い点です。
また、劇場も素敵でした。ロビーから既に雰囲気があり、世界観に引き込まれました。2019年にシドニーで、同じクリスティーによる作品・Towards Zeroを観劇した時にも同じ感想を持ちました。
ただ、好きな台詞の一つを聞けなかったことが残念です。その台詞をカットするとは思えないので、私が聞き逃してしまったのだと思います。リスニング力を鍛えなければ…。
この記事で、"whodunit"を伏せたまま感想を書くのは難しいです。それなので、文章はこの辺で。雰囲気だけでも、写真で伝わればと思います。

On 16 September 2021, I saw and heard The Mousetrap by Agatha Christie at St. Martin's Theatre. It is the world's longest running stage production (69-year-old!), and I'm proud of being part of it.
I've seen the play once before, but this was my first time to see it in London. I totally enjoyed. I also liked the beautifully decorated theatre, which reminds me of when I saw Christie's Towards Zero in Sydney.
However, I missed one of my favourite lines. I should improve my listening skills.
This post doesn't include something about the content of the play, because keeping it secret is a promise between the actors and audiences.




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インサイド・ウィリアム@三越劇場

2025年3月22日、三越劇場にてミュージカル『インサイド・ウィリアム』を観劇(1時間45分、休憩なし)。 シェイクスピア作品からの引用が多く、シェイクスピア自身も登場するフィクションでした。『ロミオとジュリエット』の原稿と『ハムレット』の原稿が混ざってしまい、ロミオ、ジュリエット、ハムレットが作品を飛び出してシェイクスピアの前に現れ、シェイクスピアどうする!?というのが『インサイド・ウィリアム』の大まかなあらすじです。観劇前にあらすじを知った時、 『Something Rotten!』 や 『The Upstart Crow』 のような笑えるバックステージものを想像していました。それは確かにそうだったのですが、笑えるだけのミュージカルではありませんでした。登場人物がアイデンティティーについて考え始めるという点で、『作者を探す六人の登場人物』のようなメタ構造の作品だと思いました。『インサイド・ウィリアム』では、作者が登場人物にどう生きてほしいと思うか、および、登場人物が自分の人生をどう生きたいと願うかが対立します。その対立を経て、自分の物語の主人公になろうというメッセージが客席に伝わってくる作品でした。「テアトラム・ムンディ」(theatrum mundi)の考え方を舞台上で見せてもらえたように思います。 On 22 March 2025, I saw and heard a musical Inside William at Mitsukoshi Theater in Tokyo.  The musical includes citations from Shakespeare's plays. Shakespeare as a playwright, and Romeo, Juliet, and Hamlet as characters appear in the musical. The plot is about what happens to Shakespeare when his drafts of Romeo and Juliet and Hamlet  are mingled by accident. Knowing the plot before the performance, I assumed that the mix...

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自己紹介 / Introducing myself

このブログを見てくれてありがとうございます。Rena Endoです。日本に住みながら、イギリスの大学院の博士課程(ディスタンスラーニングコース)に所属しています。 It's Rena Endo, living in Japan but attending a British university by distance learning. Research / Activity イギリス演劇を研究する大学院生・大学講師として、劇場と教室を繋ぐ存在になりたいです。その目標のための、学会発表や論文投稿、劇場でのレクチャーについて、お知らせや報告をしていきます。 I'm a PhD student studying the English drama and a Japanese theatre industry, and my ambition is to be active at a classroom and at a theatre; I encourage students to enjoy stage productions (in addition to studying by turning a page), and I give academic (but not-too-formal) lectures to theatre enthusiasts at a theatre. I write about such activities in this blog. Theatre イギリス演劇以外にも、色々なジャンルの舞台芸術を鑑賞することが好きです。観劇の感想を投稿していきます。日本語と英語の両方で書いていくので、英語圏の友人にも読んでもらえたら嬉しいです。日本にはこんな舞台作品があるんだよ!と伝えたいです。 I enjoy seeing various kinds of theatre productions. When I see a performance, I write about what I see and how I think about it. The posts are written both in Japanese and in English, so I'll be happy if English-...