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Much Ado About Nothing at Shakespeare Institute

2022年5月13日、Shakespeare InstituteにてMuch Ado About Nothingを観劇(2時間45分、休憩込み)。私の通う学校の学生による上演でした。
会場に入ってまず驚いたのは、客席が、レストランの座席のようにテーブルとともに配置されていたこと。下の画像で雰囲気が伝わればと思います。まるでレオナート邸の宴に呼ばれたお客さんになった気持ちで、登場人物たちの物語を鑑賞することができました。役者たちはステージだけでなく、客席の間も使って演技をしていました。特にベネディックとビアトリスをだます場面では、二人とも観客に紛れて隠れたりしていたので、演技のエリアと客席の使い方が上手だと思いました。
同じ学校に通う学生による上演、刺激を受けました!

On 13 May 2022, I saw and heard Much Ado About Nothing by William Shakespeare at Shakespeare Institute. It was performed by students of the school I attend.
The most impressive thing for me was that audiences' seats were set with tables as if the venue was a restaurant. I felt like I was a guest who was invited to the banquet by Leonato while seeing the characters' story from such a seat. Actors acted in the whole area of the hall, not only on the stage. Especially in act 2 scene 3 and act 3 scene 1, Benedick and Beatrice pretended to be an audience to hide. I liked their way of using the space.
Since it was a performance by my classmates and friends, I was encouraged and motivated!




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2025年3月22日、三越劇場にてミュージカル『インサイド・ウィリアム』を観劇(1時間45分、休憩なし)。 シェイクスピア作品からの引用が多く、シェイクスピア自身も登場するフィクションでした。『ロミオとジュリエット』の原稿と『ハムレット』の原稿が混ざってしまい、ロミオ、ジュリエット、ハムレットが作品を飛び出してシェイクスピアの前に現れ、シェイクスピアどうする!?というのが『インサイド・ウィリアム』の大まかなあらすじです。観劇前にあらすじを知った時、 『Something Rotten!』 や 『The Upstart Crow』 のような笑えるバックステージものを想像していました。それは確かにそうだったのですが、笑えるだけのミュージカルではありませんでした。登場人物がアイデンティティーについて考え始めるという点で、『作者を探す六人の登場人物』のようなメタ構造の作品だと思いました。『インサイド・ウィリアム』では、作者が登場人物にどう生きてほしいと思うか、および、登場人物が自分の人生をどう生きたいと願うかが対立します。その対立を経て、自分の物語の主人公になろうというメッセージが客席に伝わってくる作品でした。「テアトラム・ムンディ」(theatrum mundi)の考え方を舞台上で見せてもらえたように思います。 On 22 March 2025, I saw and heard a musical Inside William at Mitsukoshi Theater in Tokyo.  The musical includes citations from Shakespeare's plays. Shakespeare as a playwright, and Romeo, Juliet, and Hamlet as characters appear in the musical. The plot is about what happens to Shakespeare when his drafts of Romeo and Juliet and Hamlet  are mingled by accident. Knowing the plot before the performance, I assumed that the mix...

自己紹介 / Introducing myself

このブログを見てくれてありがとうございます。Rena Endoです。日本に住みながら、イギリスの大学院の博士課程(ディスタンスラーニングコース)に所属しています。 It's Rena Endo, living in Japan but attending a British university by distance learning. Research / Activity イギリス演劇を研究する大学院生・大学講師として、劇場と教室を繋ぐ存在になりたいです。その目標のための、学会発表や論文投稿、劇場でのレクチャーについて、お知らせや報告をしていきます。 I'm a PhD student studying the English drama and a Japanese theatre industry, and my ambition is to be active at a classroom and at a theatre; I encourage students to enjoy stage productions (in addition to studying by turning a page), and I give academic (but not-too-formal) lectures to theatre enthusiasts at a theatre. I write about such activities in this blog. Theatre イギリス演劇以外にも、色々なジャンルの舞台芸術を鑑賞することが好きです。観劇の感想を投稿していきます。日本語と英語の両方で書いていくので、英語圏の友人にも読んでもらえたら嬉しいです。日本にはこんな舞台作品があるんだよ!と伝えたいです。 I enjoy seeing various kinds of theatre productions. When I see a performance, I write about what I see and how I think about it. The posts are written both in Japanese and in English, so I'll be happy if English-...

ザ・シャーロック@イマーシブ・フォート東京

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