2022年8月5日、Harold Pinter TheatreにてThe Seagullを観劇(2時間35分、休憩込み)。チェーホフの『かもめ』は3年に1回のペースで観劇していますが、これまでに見たことのない演出でした。現代に置き換えられ、台詞も少し書き加えられていたので、アダプテーションと言えるかもしれません。
舞台セットは椅子しかなく、演技は最小限に抑えられていました。チェーホフの作品はプロットに大きな動きがないとよく言われますが、そこからさらに演技も舞台セットもそぎ落とされ、残ったのは登場人物の感情のみだと個人的には思いました。その感情というのが、コンスタンティンの絶望なのか、ニーナの諦めなのか…誰のどのような感情なのかは、観客にゆだねられていると思いました。
On 5 August 2022, I saw and heard The Seagull by Anton Chekhov at Harold Pinter Theatre. It was an adaptation written by Anya Reiss.
They used only chairs as props and they had minimum acting. It is said that Chekhov's works don't have dramatic plots. When they got rid of acting and props from one of such Chekhov's works, what remained was characters' emotion, I think. It might be Konstantin's desperation, or Nina's resignation, or...it depended on how each audience felt.