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A Christmas Carol at Royal Shakespeare Theatre

2022年10月31日、Royal Shakespeare TheatreにてA Christmas Carolを観劇(2時間35分、休憩込み)。ハロウィンの日にクリスマスの物語を観劇するという不思議な体験をしました。
劇が始まってまず思ったのは、登場人物の数が多いということです。帰宅後に公演プログラムで確認したら、40人もの役者が出演していたそうです(子役はローテーションなので、一度の上演に出演する役者の数は少し減りますが)。
次に思ったのは、19世紀イギリスの街を再現する舞台セットが見事だったということです。Royal Shakespeare Theatreの舞台は奥行きがあります。その奥行きを上手く使った演出だったと思います。
このように、大人数の役者と大きな劇場に圧倒されました。A Christmas Carolは、イギリスの冬の風物詩と言えるほどで、クリスマス頃になると多くの劇場で上演されます。今回の感想は劇場の大きさや形、役者の数によるものなので、他の劇場や劇団によるものを観たらまた違った感想を持つのかなと思いました。

On 31 October 2022, I saw and heard A Christmas Carol by Charles Dickens at Royal Shakespeare Theatre. I saw a play about Christmas on the day of Halloween.
The first impression of the performance for me was that there were so many characters in the play. According to the programme, there were 40 actors in the production, although it didn't mean that exactly 40 actors appeared on stage at the same time because child actors acted in rotation. 
The next thing I thought was that they were good at recreating a town in the 19th century in England. Royal Shakespeare Theatre has a stage with a great depth. The visual recreation was possible due to the depth.
I thought it was a spectacular play by the large number of actors and the big theatre. A Christmas Carol, which is a popular play during winter season, is ubiquitous at theatres in England. My impression for the production this time depends on the size and the shape of the theatre and the number of actors, so it may be different if I see the play at another theatre or by another company.



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2025年3月22日、三越劇場にてミュージカル『インサイド・ウィリアム』を観劇(1時間45分、休憩なし)。 シェイクスピア作品からの引用が多く、シェイクスピア自身も登場するフィクションでした。『ロミオとジュリエット』の原稿と『ハムレット』の原稿が混ざってしまい、ロミオ、ジュリエット、ハムレットが作品を飛び出してシェイクスピアの前に現れ、シェイクスピアどうする!?というのが『インサイド・ウィリアム』の大まかなあらすじです。観劇前にあらすじを知った時、 『Something Rotten!』 や 『The Upstart Crow』 のような笑えるバックステージものを想像していました。それは確かにそうだったのですが、笑えるだけのミュージカルではありませんでした。登場人物がアイデンティティーについて考え始めるという点で、『作者を探す六人の登場人物』のようなメタ構造の作品だと思いました。『インサイド・ウィリアム』では、作者が登場人物にどう生きてほしいと思うか、および、登場人物が自分の人生をどう生きたいと願うかが対立します。その対立を経て、自分の物語の主人公になろうというメッセージが客席に伝わってくる作品でした。「テアトラム・ムンディ」(theatrum mundi)の考え方を舞台上で見せてもらえたように思います。 On 22 March 2025, I saw and heard a musical Inside William at Mitsukoshi Theater in Tokyo.  The musical includes citations from Shakespeare's plays. Shakespeare as a playwright, and Romeo, Juliet, and Hamlet as characters appear in the musical. The plot is about what happens to Shakespeare when his drafts of Romeo and Juliet and Hamlet  are mingled by accident. Knowing the plot before the performance, I assumed that the mix...

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自己紹介 / Introducing myself

このブログを見てくれてありがとうございます。Rena Endoです。日本に住みながら、イギリスの大学院の博士課程(ディスタンスラーニングコース)に所属しています。 It's Rena Endo, living in Japan but attending a British university by distance learning. Research / Activity イギリス演劇を研究する大学院生・大学講師として、劇場と教室を繋ぐ存在になりたいです。その目標のための、学会発表や論文投稿、劇場でのレクチャーについて、お知らせや報告をしていきます。 I'm a PhD student studying the English drama and a Japanese theatre industry, and my ambition is to be active at a classroom and at a theatre; I encourage students to enjoy stage productions (in addition to studying by turning a page), and I give academic (but not-too-formal) lectures to theatre enthusiasts at a theatre. I write about such activities in this blog. Theatre イギリス演劇以外にも、色々なジャンルの舞台芸術を鑑賞することが好きです。観劇の感想を投稿していきます。日本語と英語の両方で書いていくので、英語圏の友人にも読んでもらえたら嬉しいです。日本にはこんな舞台作品があるんだよ!と伝えたいです。 I enjoy seeing various kinds of theatre productions. When I see a performance, I write about what I see and how I think about it. The posts are written both in Japanese and in English, so I'll be happy if English-...