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パリ・オペラ座―響き合う芸術の殿堂@アーティゾン美術館

アーティゾン美術館にて開催中の展覧会「パリ・オペラ座―響き合う芸術の殿堂」に行ってきました。パリ・オペラ座の歴史を17世紀から現在までたどりながら、諸芸術との関わりを見せてくれる展覧会でした。
オペラやバレエは、スペクタクルな舞台装置や衣装も特徴の一つなので、作品づくりの際に芸術が伴います。舞台装置のスケッチや衣装の展示がありました。
一方、作品の後にも、芸術が伴います。エドガー・ドガなどの画家たちが、舞台裏やリハーサル、客席の様子を絵画として残しているからです。それらの絵画も展示されていました。
この展覧会では、その両方の視点から芸術に触れることができました。

I visited Artizon Museum in Tokyo and saw an exhibition titled "Dialogues of the Muses: The Paris Opera House and the Arts". The exhibition focuses on the Paris Opera House, its history from 17th century to now, and its connection with the arts.
Opera and ballet are spectacle, so the arts are important when thinking of stage settings and costumes. The exhibition included drawings of them and even costumes themselves.
Also, after opera and ballet are performed, the arts are worth noting. Artists, such as Edgar Degas, drew how the behind-the-scenes, rehearsals, and audiences' attitudes were. The exhibition included such paintings.
Then, I enjoyed the exhibition from both perspectives: the arts "towards" performances and the arts "from" performances. 



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