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夏の夜の夢@紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA

2023年7月1日、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて『夏の夜の夢』を観劇(2時間30分、休憩込み)。以下、ネタバレ注意です。
舞台装置が印象的でした。舞台の奥行きを利用して、大・中・小の三つのアーチがありました。『夏の夜の夢』における三つの世界(貴族・職人・妖精)を表しているように見えました。また、それぞれのアーチには薄い幕がついていて、場面によって降ろせるようになっていました。三枚の薄い幕が重なると、照明の当て方によっては舞台上の人物の影が三重に見えることもあり、パックの身軽さや森で迷う恋人たちを表すのに効果的だったと思います。

(Caution: contains a spoiler.)
On 1 July 2023, I saw and heard A Midsummer Night's Dream by William Shakespeare at Kinokuniya Southern Theatre Takashimaya in Tokyo.
There were three arches on stage. The set was impressive for me because I thought they alluded to three groups of characters in the play: lovers, mechanicals, and fairies. Also, each arch had semitransparent curtains. When the light was shed from upstage through these curtains, characters' shadows were tripled. I thought it was effective to express Puck's agility and the lovers' confusion in the wood.





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