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RE:レコーダー@絵空箱

2023年11月25日、絵空箱にて『RE:レコーダー』を観劇(1時間20分、休憩なし)。
不条理だけど笑える要素もあり、笑えるけれど核心をついた台詞もあってハッとしました。
記憶と記録についての芝居でしたが、一人の人間のそれというより地球規模、もしかしたら宇宙規模の記憶と記録のようにも見えてスケールが大きかったです。
それでも身近な話にも聞こえました。
そんな「だけど」「それでも」と言いたくなる、一筋縄ではいかない面白さのある作品でした。

On 25 November 2023, I saw and heard Re: Recorder, produced by Oda Made, at Esorabako in Tokyo.
It was said to be an absurd play, but I thought it was sometimes comical. It was comical but it also included serious lines by some characters.
It was a story about memorising and recording what happened, but I thought it was about those of the universe, instead of those of an individual. Then it seemed to be a large-scale story, but it also sounded familiar. 
As I say "but" a lot in this post, it was not simple but thus an interesting play.



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自己紹介 / Introducing myself

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