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CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~@シアタークリエ

2024年5月4日、シアタークリエにてミュージカル『CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~』を観劇(3時間10分、休憩込み)。
魂と引き換えに音楽の才能を手に入れたヴァイオリニストの物語です。悪魔との契約は、クリストファー・マーロウの『フォースタス博士』やゲーテの『ファウスト』を想起させるところがありました。いつの時代にも、作り手や観客の興味を引く要素なのかなと思いました。
また、19世紀のダークな雰囲気は、韓国のミュージカルと相性が良さそうだと思いました。本作は日本のプロダクションですが、韓国で上演したら話題になりそう、などと想像してみました。

On 4 May 2024, I saw and heard a musical Cross Road at Theatre Creation in Tokyo.
It was a story about a violinist who got talent in exchange for his soul. The plot of dealing with the devil reminded me of Doctor Faustus by Christopher Marlowe and Faust by Goethe. I thought it was a timeless theme.
Also, it had a dark atmosphere of 19th century, which I thought was similar to Korean musicals. It was a Japanese production, but I imagined it would be popular in Korea if performed there.







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マクベス@彩の国さいたま芸術劇場大ホール

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陽気な幽霊@シアタークリエ

2025年5月10日、シアタークリエにて『陽気な幽霊』を観劇(3時間、休憩込み)。 嚙み合わない会話や嫉妬によって笑える喜劇でしたが、終わり方はしっとりとしたものでした。二人の妻の霊を見送ったチャールズが、寂しそうで、でも解放されたようにも見え、印象的でした。この場面が特に心に残ったのは何故か思い返してみると、2021年にロンドンの Harold Pinter Theatreで観た上演 では、この場面がカットされていたからだと思います。その上演では、エルヴィラの霊をあの世に戻すことができず、ルースの霊まで呼び出してしまった、というところで終わっていたと思います。記憶が曖昧な部分もありますが、当時の観劇ノートを見返すと、マダム・アーカティの失敗が観客の笑いを誘って幕、と書いてあり、上演時間も40分ほど差があるので、そうだったはずです。『陽気な幽霊』を観るのはその時が初めてだったので、そのような終わり方をするものだと思い込んでいました。それなので、今回初めて観た最後の場面が、特に印象に残ったのだと思います。 笑いと感動の両方を楽しめた舞台、観ることができて良かったです。 On 10 May 2025, I saw and heard Blithe Spirit by Noël Coward at Theatre Creation in Tokyo.  The play, full of misunderstandings and jealous, was a hilarious comedy. However, the very last scene was a touching one. When the wives' spirits had gone, Charles looked sad but a little relieved. I wondered why this scene was especially touching for me, and I realised the past production that I saw at Harold Pinter Theatre in London (2021) didn't include this scene so it was fresh for me this time. In ...

イエローヘルメッツ イベントのお知らせ

シェイクスピア作品上演企画「イエローヘルメッツ」が、ゴールデンウイークにイベントを開催します!4日間×3コマで盛りだくさんです。詳細は下の画像と こちらのリンク から! 私は5月5日(月祝)11時~13時の「原文朗読会」で講師を務めます。シェイクスピアの台詞を英語で声に出して読むワークショップです。 『マクベス』と『ヘンリー四世 第1部』を題材に、韻文と散文の台詞を取り上げます。韻文と散文の違いや、英語の台詞のリズムを、一緒に体験してみましょう。 よろしくお願いいたします。