2024年10月5日、三越劇場にて『ゼロ時間へ』を観劇(2時間50分、休憩込み)。アガサ・クリスティーの小説を舞台化したものでした。
日本で上演される機会は少ない作品とのことですが、私は2019年にシドニーで観劇していました(なんてラッキーな!)。今回の上演の、登場人物の衣装の色や、表情やちょっとした仕草などが、以前観劇した時のものと似ていたので、懐かしい気持ちになりました。
意外性がないからつまらないというのではなく、何故似ているのかを考えるのは面白いことです。私としては、典型的な登場人物が多いために、劇団や劇場が異なっていても似るのかな、と思いました。例えば、スポーツ万能でお金持ちのプレイボーイ、知的で心優しい女性、若くて活発な美人、昔ながらのところがある老婦人、などです。もちろん台詞には人間味があり、演技や演出によって深みを持たせることはできますが、その登場人物を形容する表現が決まっているために、異なる上演でも類似点が見られるのではないかと思いました。
そのような「あるある」を見つけるのが好きなので、クリスティーやシェイクスピアなどが好きだったりします。
On 5 October 2024, I saw and heard Towards Zero at Mitsukoshi Theater in Tokyo. It was a stage version of Agatha Christie's novel.
Performing the play is rare in Japan, but I saw the one in Sydney in 2019. Then I compared the two and found some similar points, such as colours of costumes and actors' expressions.
I don't say it was typical and boring. Rather, it is interesting to think why they were similar. I think that's because the play has stock characters, such as a rich and handsome man who is good at sports, a thoughtful woman, a young and attractive woman, and an elderly lady with old thoughts. The fact that they can be labelled as such may make them in each production similar.
I like plays by Christie or by Shakespeare (or by other related playwrights), probably because I like to find such similarities.