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お気に召すまま@明治大学アカデミーホール

2024年11月9日、明治大学アカデミーホールにて『お気に召すまま』を観劇(2時間15分、休憩なし)。明治大学の学生による「明治大学シェイクスピアプロジェクト」の公演でした。
元々男性の役が女性の役に変更されているケースが複数ありました。例えば、ル・ボウは女性の呼称で呼ばれていました(マダムかマドモアゼルか忘れてしまいましたが、ムッシューではなかったと思います)。また、コリンは、上演前に公開されたSNSで「羊飼いのおばあちゃん」と紹介されていました。男性の役を女性が演じるのではなく、役の性別から変更されるというのは、「ロザリンド(女性)になりきるギャニミード(男性)を演じるロザリンド(女性)」の入れ子細工な役柄をを際立たせるためだったのかな、と想像します。
明治大学シェイクスピアプロジェクトの上演台本は、学生自身が翻訳を行っているので、既存の翻訳を使用する場合よりも、役の性別や言葉遣いなどに関して自由にできるのだと思います。そのためか、台詞を言う学生たちが、自分たちの言葉として話しているようで、生き生きとして見えました。面白かったです。

On 9 November 2024, I saw and heard As You Like It by William Shakespeare at Meiji University in Tokyo. It was a production by a project called "Meiji Shakespeare Project", for which students at the university perform a play by Shakespeare once a year.
Some male roles were played by female actors. That being said, it was not the gender blind casting but the gender of the characters was changed. For example, Le Beau was called by the female title. Also, Corin was introduced as a female shepherd. I guess such a change was made to highlight the complexity of Rosalind, who plays Ganymede who pretends to be Rosalind. 
When performed in Japanese, the project uses students' own translation. Then, I think they can change some characters' gender and how they are called more freely than when using existing translations. The students seemed to enjoy their own (or their fellow students') words on stage. Seeing that, I enjoyed the production too.


(撮影OKの時に撮った舞台の様子です。)




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ザ・シャーロック@イマーシブ・フォート東京

2025年3月5日、イマーシブ・フォート東京にて体験型演劇『ザ・シャーロック』を体験(120分、休憩込み)。従来の演劇とは異なる体験ができて面白かったです。 体験型演劇について イマーシブ・フォート東京は没入型の体験ができるパークです。3月5日現在、4つの作品が上演されていました。私が体験した『ザ・シャーロック』は、舞台上の出来事を客席から観る従来の演劇とは異なり、複数の場所で同時多発的に場面が進むものでした。どの登場人物を追っても良いので、どこを見るかによって得られる情報が異なり、それによって作品に対する感想も一人一人異なるだろうという点が興味深かったです。 作品について 『ザ・シャーロック』は19世紀ロンドンのベイカーストリートが舞台で、シャーロック・ホームズやワトソン、モリアーティ教授などが登場します。ホームズファンには嬉しいものだと思います。また、イギリスが好きという人も楽しめるものだったと思います。というのは、登場人物の衣装や、部屋や街並みのセットが上手く再現されていたと思ったからです。本当に当時のロンドンに紛れ込み、ホームズたちを間近で見ているような気分になりました。 上演後、友人(一緒に行ったけれど上演中は別行動だった友人)と考察し合うのも楽しかったです。異なる場所で異なる場面が展開される今回の作品においては、自分の見たものが絶対的な正解ではなく、作品の一部に過ぎませんし、真犯人による見せかけである可能性もあります。そのような上演の仕方は、ミステリーと相性が良いと思いました。被害者側の場面を中心に目撃した友人と、ホームズを中心に追っていた私が感想を話し合った時、見てきた出来事のタイムラインが異なり、別の作品のようで驚きました。それでも、少しずつ重なる情報もあったので、相手の話を聞いているうちに「(自分が見た時は)この台詞の意味だけ理解できなかった…」と思っていたところに対してパズルのピースが埋まっていくようで気持ちが良かったです。終演時にドリンクチケットをもらい、引き換えた飲み物を片手にパーク内のレストランで話すという、素敵な時間でした。従来の演劇でも、観劇後にカフェなどに立ち寄って感想を話すことがあります。演劇はコミュニケーションのきっかけになると思います。 没入について 19世紀のロンドンに紛れ込んで、ホームズたちの周りで起きる出来事を目撃したよう...

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自己紹介 / Introducing myself

改めまして、Rena Endoです。所属が変わったので自己紹介を更新します。 「イギリスに留学中の演劇好きな大学院生」を名乗っていましたが、イギリスで修士課程を終え、帰国しました。「日本で博士課程に取り組む演劇好きな大学院生」になりました。今後は観劇の感想、美術展や旅行などの趣味について、そして研究活動の報告といった投稿が多くなると思います。日本語と英語の両方で書こうと思うので、英語圏の友人にも読んでもらえたら嬉しいです。特に観劇の感想について、日本にはこんな舞台作品があるんだよ!と伝えたいです。 留学生活と海外生活のカテゴリーは、今後は更新しなくなりますが、イギリス留学中に投稿したものは残しておきます。これから留学を考えている方や、イギリスでの生活に興味のある方は、ぜひ覗いてみてくださいね。 これからもよろしくお願いいたします。 Hello, I'm Rena Endo from Japan, who like going to theatres and major Shakespeare's plays. I was an MA student in England, but now I'm a doctoral student in Japan. Since I went back to Japan and my position changed from an MA student to a doctoral student, I rewrite this "Introducing myself" page.  As such a postgraduate student, I will write posts for categories of "Theatre", "Interest", and "Research / Activity" in this blog from now on. The posts will be written both in Japanese and in English, so I'll be happy if English-speaking people read my blog. Especially, ...