改めまして、Rena Endoです。所属が変わったので自己紹介を更新します。 「イギリスに留学中の演劇好きな大学院生」を名乗っていましたが、イギリスで修士課程を終え、帰国しました。「日本で博士課程に取り組む演劇好きな大学院生」になりました。今後は観劇の感想、美術展や旅行などの趣味について、そして研究活動の報告といった投稿が多くなると思います。日本語と英語の両方で書こうと思うので、英語圏の友人にも読んでもらえたら嬉しいです。特に観劇の感想について、日本にはこんな舞台作品があるんだよ!と伝えたいです。 留学生活と海外生活のカテゴリーは、今後は更新しなくなりますが、イギリス留学中に投稿したものは残しておきます。これから留学を考えている方や、イギリスでの生活に興味のある方は、ぜひ覗いてみてくださいね。 これからもよろしくお願いいたします。 Hello, I'm Rena Endo from Japan, who like going to theatres and major Shakespeare's plays. I was an MA student in England, but now I'm a doctoral student in Japan. Since I went back to Japan and my position changed from an MA student to a doctoral student, I rewrite this "Introducing myself" page. As such a postgraduate student, I will write posts for categories of "Theatre", "Interest", and "Research / Activity" in this blog from now on. The posts will be written both in Japanese and in English, so I'll be happy if English-speaking people read my blog. Especially, ...
2024年12月21日、日生劇場にて『天保十二年のシェイクスピア』を観劇(3時間35分、休憩込み)。 シェイクスピアの全作品が散りばめられた作品なので、各場面にクライマックスがあるように思いました。そのような中で、作品全体のクライマックスで鏡が出てきたことには、象徴的な意味があったと思います。『天保十二年のシェイクスピア』の終盤では、悪役への復讐として、その醜さを直視させるために鏡が使われていました。シェイクスピアの戯曲には、対立、反逆、狂気、取り違え、嫉妬など様々な要素がありますが、作者・井上ひさしにとってのシェイクスピアは、とりわけ"reflection"がキーワードなのかと思いました。日本語の適訳が思い浮かばないのですが、芝居が世相を映す、観客が登場人物を見て自分を見つめ直す機会を得る、という意味での「映す/映る」ということです。そのことに気付けたので、今回の観劇は興味深いものでした。 2020年に観劇 してから4年以上経ち、シェイクスピア作品への直接的・間接的言及が分かる箇所は増えました。それでも、37作品全てに気付くには至りませんでした。まだまだ修行が必要だと思いました(笑) On 21 December 2024, I saw and heard Tempo 12-nen no Shakespeare by Hisashi Inoue at Nissay Theatre in Tokyo. As the plot of the play was woven from all of the Shakespeare's plays, each scene had a climax, such as love, reunion, death, and so on. In the very last climax at the end of the play, a character brought a mirror (or a glass) for revenge, which was iconic. She brought it in front of the Richard-like villain, who had killed her twin sister and her husband, so that the vi...