Skip to main content

Wars of the Roses at Royal Shakespeare Theatre

2022年4月18日、Royal Shakespeare TheatreにてWars of the Rosesを観劇(3時間、2回の休憩込み)。タイトルが変えられていますが、シェイクスピアの『ヘンリー六世第3部』です。(以下、ネタバレ注意です。)

『ヘンリー六世第2部』から
先日観劇したHenry VI: Rebellion(シェイクスピアの『ヘンリー六世第2部』)の続編ということで、映像の使用という類似点が見られました。Henry VI: Rebellionの演出については、こちらの記事をご覧ください。
しかし、Henry VI: RebellionとWars of the Rosesでは映像の扱い方に違いが見られました。Henry VI: Rebellionでは事前に録画された映像が映し出されることが多かったのに対し、Wars of the Rosesではカメラクルーが役者を追い、役者の演技がリアルタイムで映し出される場面が多かったです。そのため、Henry VI: RebellionよりWars of the Rosesの方がライブ感がありました。

『リチャード三世』へ
劇中を通してのマーガレットの力強さと、終盤のリチャードの意味ありげな微笑みが印象的でした。続編である『リチャード三世』が6月から上演されるそうです。ウェブサイトによると、マーガレットとリチャードは今回と同じ役者が演じるとのこと。リチャードの悪役ぶりとマーガレットの恨みをどのように見せてもらえるのか、今から楽しみです。

(Caution: this post includes the content of a production. If you're going to see the production, you might not want to read this post before you see it.)
On 18 April 2022, I saw and heard Wars of the Roses at Royal Shakespeare Theatre. Although the title was changed as such, the story was Henry VI, Part 3 by William Shakespeare.
(1) From Henry VI, Part 2: As Wars of the Roses was the sequel of Henry VI: Rebellion (Shakespeare's Henry VI, Part 2), there was similarity between these two plays, which was the use of footages. As for Henry VI: Rebellion, please see this page. That being said, how to use footages was different. In Henry VI: Rebellion, most of the footages were recorded ones and it was more cinematic. On the other hand, Wars of the Roses had many scenes in which camera crews were with actors and their acting was reflected on a screen simultaneously, and I found it a part of live performance. 
(2) To Richard III: In this performance, Margaret's powerfulness through the play and Richard's gloat at the end of the play were impressive. Royal Shakespeare Company will perform Richard III, the sequel of Henry VI, from June to October. According to their website, the actors who played Margaret and Richard will play the same roles in Richard III. Their acting in Wars of the Roses made me look forward to seeing Richard's villainy and Margaret's grudge in Richard III.




Popular posts from this blog

チャリング・クロス街84番地@あうるすぽっと

2026年10月9日、あうるすぽっとにて劇団昴の『チャリング・クロス街84番地』を観劇(2時間5分、休憩込み)。 イギリスの古書店と、その客でアメリカに住む作家との間の、手紙のやりとりを描いた物語でした。舞台は20世紀半ばで、インターネットなどもなく、コミュニケーションには時間がかかる時代です。しかし、登場人物たちが相手からの手紙や注文した本を待つ時間は、相手のことを思う時間であり、あたたかいものに見えました。実際、作家は古書店で働く人たちのために時々プレゼントを贈ったり、古書店の方は注文の品以外にも相手が気に入りそうな本を選んだりしていましたが、それらは「これを贈ったら喜んでくれるか」「こういうものの方が気に入るかも」などと相手の顔を想像する時間です。私はそこにあたたかさを感じたのだと思います。 現代は技術の進歩もあり便利な時代です。しかし、人々の生活のペースが速く、コミュニケーションにかける時間も短くなっているように思います(送受信といった実際のやりとりの時間も、相手のことを考えるといった心理面での時間も、両方です)。この作品は、観劇したり読んだりする人の世代や生活スタイルによって見え方が異なるのかもしれません。アナログな時代を「優しい時代だった」と懐かしんだり、時間がかかることを「面倒くさい」と思ったり、逆に新鮮で面白いと感じる人もいるかもしれません。私はこの作品のアナログなところを好きだと思いましたが、それは舞台上演(生の演劇)というそれ自体アナログなメディアに興味関心を持っているからだと思います。 そういった意味で、時代の流れ、人々の変化、自分の内面にある「なぜ?」と向き合うきっかけをくれた、素敵な作品でした。

冬物語@吉祥寺シアター

2026年9月19日、吉祥寺シアターにて『冬物語』を観劇(2時間30分、休憩込み)。 演劇集団円×中屋敷法仁によるシェイクスピアのロマンス劇という共通点のため、2023年の 『ペリクリーズ』 を思い出す上演でした。これは、似ているから新鮮味がないというのではなく、似たものを両方見たからこそ、シェイクスピアが『ペリクリーズ』でも『冬物語』でも(もしかしたら他の作品も含めて)描きたかった共通のテーマを感じ取れたと思います。 例えば『冬物語』における、主人公を手助けする羊飼いたち、「時」の存在、家族が生きていたと気付き始めて心を乱すレオンティーズ、再会の場面での音楽の役割などは、『ペリクリーズ』における漁師たち、ガワーという語り手、同様に心を乱すペリクリーズ、サイサが息を吹き返す時やマリーナと再会する時の音楽、といった要素と呼応します。それらの並列を通して、私が思うシェイクスピア(のロマンス劇)的なテーマは、一つには語り手の口を借りたり音楽を用いたりして観客の想像力をかき立てること、そしてもう一つは登場人物がそう信じればそれが真実になるということだと思いました(後者も想像力と言えばそうですね)。ハーマイオニの石像が動き出す場面など、文字で追うだけでは滑稽にも見える種明かしですが、レオンティーズたちが「今にも動き出しそうだ」と心からそう言って、それが本当に動き出し、レオンティーズがやっとハーマイオニの手に触れる、という場面だから観客も感動するのだと思いました。 作品のジャンルによって程度の差はあるものの、演劇というメディア自体、想像力を必要とするものです。そのことを、教わるのではなく、観劇を通して実感できてよかったです。

シークレットステージ@ぴあシアター

2026年9月18日、ぴあシアターにて『シークレットステージ』を観劇(2時間35分、休憩込み)。 劇中劇やリハーサルの場合もあるという、バックステージものの新作ミュージカルでした。そのような枠組みの作品は、例えば『HEADS UP!』(2015年、2018年)や 『The Play That Goes Wrong』 (2022年)のように、笑えるものが多いと思っていました。今回観劇した『シークレットステージ』は、第1幕はそういった雰囲気でしたが、第2幕はより深い内容で、対照的でした。その理由を考えてみた時、生と死を感じさせる内容だったからだと思いました。劇中劇のプロットや登場人物の回想など、目に見える範囲で生と死が描かれていたこともありますし、(劇中・現実問わず)劇団や役者が活動を終えたり、新しい劇場ができてそこから歴史が積み上がっていくなど、メタ的に生と死が感じられるものでもありました。ぴあシアターという、オープンして間もない会場で観劇したので、尚更そう思ったのかもしれません。 (開場中は写真撮影OKでした。)