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Peter Pan at The Attic Theatre

2022年6月5日、The Attic TheatreにてPeter Panを観劇(1時間35分、休憩込み)。予想通り家族連れが目立ちましたが、子供の頃好きだった作品なので、一人でも観に行くことにしました。
前回訪れた時の記事にも書いたように、The Attic Theatreは小規模な劇場です。そのような劇場で、スペクタクルな作品をどのように演出するのか、気になっていました。演出で最も興味深かったのはティンカーベルの表現方法です。ティンカーベル役の役者はおらず、光で表現していました。ティンカーベルが現れたり消えたりするのが一瞬で、マジックのようでした。はじめは他の役者たちが光るおもちゃか何かを持ってスイッチをオンオフにしているのかと思いましたが、役者たちの手元を見ても何も持っていませんでした。次に考えたのは、役者たちの指先に蛍光塗料を塗り、照明を当てて表現していたのかということでしたが、天井を見てもそのような仕掛けはなさそうでした。どのような方法でティンカーベルを見せていたのか、最後まで分かりませんでしたが、タネが分からないからこそ、子供たちも大人の観客も夢中になって観ていました。

On 5 June 2022, I saw and heard Peter Pan by J. M. Barrie at The Attic Theatre. It was a family-friendly play but I went to see it on my own, because the story was one of my favourites.
As I wrote in a former post, The Attic Theatre is a small venue. I was interested in how they would perform the spectacle play at such a small theatre. The most interesting thing for me was how they expressed Tinker Bell. It was expressed by light instead of by a human actor. She (the light) appeared and disappeared suddenly, so I thought it was like magic. At first, I assumed that actors had a small toy and switch it on and off, but I found nothing in their hands when I gazed the actors. Then I thought that they put fluorescent paint on their fingers, but I couldn't find the light for that on the ceiling. Since we had no idea how they showed Tinker Bell, it looked magical and that attracted audiences.





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マクベス@彩の国さいたま芸術劇場大ホール

2025年5月17日、彩の国さいたま芸術劇場大ホールにて『マクベス』を観劇(3時間5分、休憩込み)。 『マクベス』は観劇する機会が多い作品です。それなので、これまでに観た上演と似ているところに対しても、異なるところに対しても、その理由や効果を考えることができて面白いです。 今回の上演で、過去に観た上演と似ていると思ったところは、最初に登場した魔女が人間の首を持っていたところです。これは2022年にストラットフォード・アポン・エイヴォンの The Attic Theatreで観た上演 を思い出させるものでした。どちらの上演も、魔女は亡骸が好きということを表す演出だったと思います。人の生死や運命を操る魔女らしいと思いました。 過去の上演と異なると思ったところは(というより、これまでの上演では気に留めていなかったけれど今回ハッとしたところです)、ダンカンとマクベスの関係性です。今回の上演では、第一幕で戦場から戻ったマクベスを迎えるダンカンが印象的でした。身内として、マクベスの無事に心からほっとしたように彼を抱き締めていました。ダンカンがマクベスを信頼していたことは台詞に書かれていますが、演技にもにじみ出ていたので、その後でマクベスが裏切ることを思うと胸が痛くなりました。 今年は『マクベス』の上演が豊富な年です。色々観て比較できると楽しいです。 On 17 May 2025, I saw and heard Macbeth by William Shakespeare at Saitama Arts Theater in Saitama. There are a lot of chances to see Macbeth in Japan and in the UK (and in other countries too). Then, I can compare and if there are similarities and differences, I can think about reasons and effects for them. (1) Similarity: In this production, the Witches had a head of the dead at the beginning of the play. This remi...

陽気な幽霊@シアタークリエ

2025年5月10日、シアタークリエにて『陽気な幽霊』を観劇(3時間、休憩込み)。 嚙み合わない会話や嫉妬によって笑える喜劇でしたが、終わり方はしっとりとしたものでした。二人の妻の霊を見送ったチャールズが、寂しそうで、でも解放されたようにも見え、印象的でした。この場面が特に心に残ったのは何故か思い返してみると、2021年にロンドンの Harold Pinter Theatreで観た上演 では、この場面がカットされていたからだと思います。その上演では、エルヴィラの霊をあの世に戻すことができず、ルースの霊まで呼び出してしまった、というところで終わっていたと思います。記憶が曖昧な部分もありますが、当時の観劇ノートを見返すと、マダム・アーカティの失敗が観客の笑いを誘って幕、と書いてあり、上演時間も40分ほど差があるので、そうだったはずです。『陽気な幽霊』を観るのはその時が初めてだったので、そのような終わり方をするものだと思い込んでいました。それなので、今回初めて観た最後の場面が、特に印象に残ったのだと思います。 笑いと感動の両方を楽しめた舞台、観ることができて良かったです。 On 10 May 2025, I saw and heard Blithe Spirit by Noël Coward at Theatre Creation in Tokyo.  The play, full of misunderstandings and jealous, was a hilarious comedy. However, the very last scene was a touching one. When the wives' spirits had gone, Charles looked sad but a little relieved. I wondered why this scene was especially touching for me, and I realised the past production that I saw at Harold Pinter Theatre in London (2021) didn't include this scene so it was fresh for me this time. In ...

イエローヘルメッツ イベントのお知らせ

シェイクスピア作品上演企画「イエローヘルメッツ」が、ゴールデンウイークにイベントを開催します!4日間×3コマで盛りだくさんです。詳細は下の画像と こちらのリンク から! 私は5月5日(月祝)11時~13時の「原文朗読会」で講師を務めます。シェイクスピアの台詞を英語で声に出して読むワークショップです。 『マクベス』と『ヘンリー四世 第1部』を題材に、韻文と散文の台詞を取り上げます。韻文と散文の違いや、英語の台詞のリズムを、一緒に体験してみましょう。 よろしくお願いいたします。