Skip to main content

Legally Blonde at Regent's Park Open Air Theatre

2022年7月2日、Regent's Park Open Air TheatreにてLegally Blondeを観劇(2時間35分、休憩込み)。5月にもストラットフォード・アポン・エイヴォンで観劇していたミュージカルです。その時の感想はこちらの記事からどうぞ。
今回の上演は屋外劇場でした。シェイクスピアのA Midsummer Night's Dreamなどが似合いそうな会場ですが、Legally Blondeのように都会的な作品も上演できるのか、と感心しました。前回観劇した時には、こんなに小規模な会場でも上演できるのか、と思った覚えがあります。今回も、屋外劇場でも上演できるのか、と思いました。
前回の観劇と比較して驚いた点は、衣装についてです。ストラットフォードで観た上演では、主人公・エルのみがピンクの衣装を身にまとい、それ以外の登場人物は誰もピンクの衣装を着ていませんでした。一方、今回の上演では、アンサンブルのメンバーもピンクの衣装を着ていて、最初は誰がエルだか分からないほどでした。前者はピンクをエルのシンボルカラーとしてとらえていて、後者はピンクを作品全体のイメージカラーとして扱う姿勢が伺えました。
同じ作品を異なる会場や劇団で観劇すると、比較ができて面白いですね。

On 2 July 2022, I saw and heard a musical Legally Blonde at Regent's Park Open Air Theatre. I saw and heard the musical in Stratford-upon-Avon in May. You can read about the performance in May from this link.
This time, the musical was performed at an open air theatre, which I thought was suitable for pastoral plays. Then I was surprised that they performed Legally Blonde, which I thought was urban. I admire the possibility the musical has because it can be performed at various kinds of venues: an open air theatre (this time in London), a small polygonal indoor playhouse (this May in Stratford), or a large proscenium theatre (2019 in Japan).
The interesting thing for me was the costumes. When I saw the musical in May, only Elle, the protagonist, was in pink, and other characters didn't wear pink costumes. This time, on the other hand, many characters including ensembles were in pink. I thought the former highlighted pink as Elle's symbol and the latter treats pink as the colour of the musical.
It is good to see and hear the same musical at different venues or by different companies, because I can make a comparison of them.



Popular posts from this blog

王女ハムレット@横須賀市立青少年会館

2025年7月12日、横須賀市立青少年会館にて『王女ハムレット』を観劇(2時間、休憩なし)。『ハムレット』の翻案でした。 タイトルの通り、今回の上演では、ハムレットは女性だったのですが、他の多くの役も男女逆転の設定でした。例えば、亡霊はハムレットの母、ガートルードはハムレットの父、クローディアスはハムレットの叔母、といったところです。他にも、オフィーリアはハムレットの恋人の青年、その姉がレアティーズ、ローゼンクランツとギルデンスターンも女性、というように、登場人物名はそのままで、役の性別が変更されていました。最初は少し混乱してしまいましたが、それはもしかしたら私が「この登場人物はこうあるはず」「女性キャラクターはこうあるべき」、などと無意識に思い込んでいるところがあったからかもしれません。先入観や偏見を持たずに、分かったふりをせずに、観劇しようと思いました。 芝居の前半はそのような印象でしたが、後半は胸があたたかくなるようなものでした。例えば、ハムレットの父であるガートルードは、ハムレットの叔母であるクローディアスの策略を途中で知りました。それなので、剣の試合の場面で毒入りの酒を飲んだのも、毒のことに勘付いていた上で、ハムレットを守るためだったようにも見えました。原作では母が息子を愛する様子が描かれますが、今回の上演では父から娘への愛情を見ることができ、役の性別が変わると感じ方も変わるのだと思いました。それでも、親子の愛には胸に迫るものがある、というところは性別が関係ないとも思いました。 時々「次に出てくるあのキャラクターは男女どちらかな」とドキドキしながら見ていたので、ミステリーのようなサスペンスのような観劇体験でした。面白かったです。

イエローヘルメッツ公演のお知らせ&講演のお知らせ

シェイクスピア作品上演企画「イエローヘルメッツ」が、今年の夏も公演を行います。今年の作品は『マクベス』です。上演される機会の多い作品ですので、他の劇団や劇場で観て作品が気になったという方も、観たことがないからこそ気になるという方も、ぜひお越しください。 公演概要 イエローヘルメッツ vol. 4『マクベス』 2025年8月7日(木)~11日(月祝)@すみだパークシアター倉 詳細、チケットご購入は こちらから そして、8月7日(木)の公演終了後に行うイエローヘルメッツ解剖講座にて、今年も講師を務めます。シェイクスピアの『マクベス』の小田島雄志訳と、山崎清介さんによる『マクベス』の脚本を比較し、イエローヘルメッツがつくる「難しすぎず簡単すぎないシェイクスピア」を解説していきます。3回目(オンライン開催の回を含めれば5回目)となる講座、私も楽しみにしていますので、ご参加いただけると嬉しいです。 他にも、舞台上で素潜りシェイクスピア(ワークショップ)や、アフタートークが開催される回もあります。詳細はチラシ画像をご覧ください。 どうぞよろしくお願いいたします。

Pygmalion at The Attic Theatre

2022年7月23日、The Attic Theatreにて Pygmalion を観劇(2時間20分、休憩込み)。ミュージカル・映画 My Fair Lady の原作となった戯曲です。 日本でミュージカル版を観たことがありますが、言葉を扱う作品ということで、英語で鑑賞してみたいと思っていた作品です。イライザ役の役者が上手かったです。劇の序盤のイライザの言葉は聞き取りにくい発音でした(下町なまりということで、良い意味での聞き取りにくさです)。特訓をしている途中の発音は不自然でした(こちらも、まだ特訓中ということで良い意味での不自然さです)。劇の後半ではきれいな発音で台詞を聞かせてくれたイライザ役の役者に拍手です。 On 23 July 2022, I saw and heard Pygmalion by George Bernard Shaw at The Attic Theatre. My Fair Lady , a musical and a film are made based on this play. I had seen the musical in Japan in the Japanese language, but I had wanted to see and hear either the musical or the play in English, because its theme is language. When it comes to language, the female actor who played Eliza was great. At first, her pronunciation was hard to understand, which was good because she was a Cockney flower girl. While she practiced how to speak lady-like English, her way of speaking sounds strange, which was also good because she is in the middle of the training. In the latter half of the play, she sp...