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Beautiful@帝国劇場

2020年11月5日、帝国劇場にてミュージカル『Beautiful』を観劇。Carole Kingの半生を60年代の曲とともに描いたものです。2017年の日本初演を観て好きだなと思っていたので、再演のお知らせを聞いた時からまた行きたいと決めていました。
音楽も出演者も素敵なのですが、特に良いと思ったのが、作品の親しみやすさ、違和感のなさだと思いました。

ミュージカルというジャンルについて
個人的な経験ですが、ミュージカルに苦手意識を持っている人に話を聞くと、「日常生活の中で突然歌い出したり踊り出したりするのが変」とよく言われます。その違和感も分かります…が、この作品は音楽に携わる人のお話です。Caroleをはじめとする登場人物たちが歌ったり、踊ったり、演奏したりするのは内容的に違和感がありません。コンサートを楽しむような感覚で観劇することができました。

訳詞について
本作は台詞部分、曲の歌詞の部分、ともに日本語での上演でした。観劇後に思ったのは、曲の訳詞も良かったということです。英語圏などから輸入されたミュージカルの中には、あまり好きになれないものも時々あるのですが、なぜ好きになれないのかを考えてみると、歌詞の日本語が無理矢理訳された感じがするからかもしれないと気付きました。歌詞の翻訳は、言語の翻訳というよりは、作詞をするのと同様の技術や難しさが伴うのだと思います。本作品はその点が上手だったので、まるで元々日本語で作られた曲やミュージカルを聴いている/観ているかのように思えました。

このようなところから親しみやすさ、違和感のなさを感じたので、ミュージカルが好きな人にはもちろん、あまり行かないよという方にもおすすめの作品です!



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